2022年8月24日水曜日

2022年08月19日 富士山御殿場ルート 登り


今週末は水辺には行かず山へ

日本の最高峰 富士山へ

体調を整えて19日の午後

車を走らせて静岡県は御殿場へ

富士登山で5合目まで自家用車で辿り着けるルートは

御殿場のみ。

登山経路が一番長くハードで不人気な登山道らしいが一択。

現地で飲料水と行動食を調達して

5合目駐車場へ

不人気の登山道の為か駐車場はまばら。















18時半に到着し準備を整えて19時より出発。

今から思い出すと準備運動もせず

いきなり登り始めた。
















入口で1,000円払って地図とか

バッチなどを受け取り簡単な説明を聞く。

重要なキーワード「迷ったら右方向」








入口の鳥居から10分ほど歩いて大石茶屋。

数人の下山客とすれ違う。














そのまま登りを続けて次郎坊を目指す。

普段、生活している場所と比べると

気温は低く普通にしてれば過ごしやすい

しかし重いザックを背負ってる事もあって

汗が大量に流れる。

頭から額を流れて口元まで流れてくる。

舐めるとしょっぱい。

水気と塩分が失われていく。
















最低限と考えられる荷物を詰め込んだつもりだが

重いし肩に食い込んで痛い。

水分は3L用意していたので

途中で中身を流そうかとも思ったが

貴重な水分だ。

そのまま背負って登る。


火山灰地で砂に足を取られて歩き難い。

そんな道を地道に歩く。

上り始めて1時間で既に辛い。


引き返そう等という提案が頭の中を巡る。

他の登山者のヘッドランプがチラチラ暗闇で揺れるのが

励みになる。 1人ではない。


1時間ほど歩いて次郎坊へ到着。

案内の柱が立ってるだけの

味気ない場所。

















次郎坊を後にして歩き難いながら登っていくが

異常に足がとられる。

しばらく歩いて異変に気付く。


下山者がいらっしゃったので

声をかけると道を逸れてますよと教えてくれた。

ここで登山経路を誤っている事が分かった。

歩いてたのは大砂走。下山道である。

入口で聞いた「迷ったら右方向」を思い出して

軌道修正。

同じく逸れている人が居て

少し話す。

73歳の男性で4回目の登山との事だった。

そこでしばらく話しながら一緒に歩いたが

追いつけなくなり先に行ってもらった。

年齢は関係ない。

二度と会わなかったがスイスイ登って行かれた。


軌道修正後、21時、22時と単調な登りが続き

引き返すという選択肢が消えて

登るしか選択肢がなくなる。

23時を少し回って標高2,590m 

新六合目に到着。



















何かしら人工物があるだけでほっとする。

次の六合目、半蔵坊を目指す。

後ろを振り返るとチラチラ他の登山者の

ヘッドランプが揺れているのと

御殿場の夜景がきれいだ。

空は満天の星空。














歩き始めて5時間40分 やっとの事で半蔵坊

標高2,830m

化繊のシャツに染みた汗も乾いてくれたので

サラッとしているが

綿のシャツだと

汗が乾く際に体温が奪われるので

登山には向かない事がよくわかる。


ここで寒くなってきたので

ウインドブレーカーを羽織る。



時刻は1時30分

標高3,000m

随分登ってきた。
















午前2時七号目 日の出館

次の砂走館もすぐだ。





ここでトイレを利用。

水なしで処理する仕組みの

バイオトイレが設置されており

独特の臭気が周囲を漂う。
















トイレは1回300円。

高いけど仕方ない。

そこからしばらく登り

午前3時20分 

七号九勺 標高3,290m















7合目以降の山小屋は

建物の照明が明るい。

オレンジの光が周囲を

照らしてくれているので

目標がわかりやすい。


赤岩八号館には3時50分到着。
















今朝の日の出時刻は5時2分

あと1時間強で陽が登ってしまう。














山頂でのご来光は難しいと予測。

無理はせず呼吸を整え

ゆっくり登り続ける。

そのうち4時30分を回り

景色が白み始めた。


日の出時刻は

斜面からご来光を眺める。











輝くオレンジは素晴らしいが

水平線から上る風景を想像していたので

想定外。













5時40分 ようやく山頂の鳥居をくぐる。

御殿場ルート登頂に成功である。


























こんなに登山客居るんだと思うほど

山頂では沢山の登山客。















数百人は居るんじゃないだろうか














山頂は聞いていた通り真冬。

相当寒い。 

ダウンジャケットを着こみ。

それだけでは足りず震える。

防寒パンツを履いて漸く落ち着く。

山頂の小屋でカップラーメンが売っているので

塩分と温度を求めて購入。

800円と破格の

マルちゃん赤いキツネ
















塩分がめちゃくちゃカラダに染みる。

旨い。

ようやく登頂出来たんだという安堵感と

達成感が入り交じり不思議な感覚。















これで終わりだと思っていたが

剣ヶ峰、お鉢巡り、下山道という

試練が残っている事にこの時点では

気づいてない。

登り始めから11時間ほど経過。



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